子どもから聞かれた、仕事をする理由

何の為に仕事をするか問われた際に、人それぞれ答えが違うと思います。生活の為であったり、好きな事を仕事にしたり、それぞれの価値観は様々だと思います。私の場合は、リクルーターの新卒面接で答えるのと同じ、『社会に貢献する事』が仕事をする大半の理由です。綺麗事に聞こえるのですが、本当の意味で仕事の目的を社会貢献だと思うようになったのは、息子から質問された事がきっかけでした。

6歳になった息子から、「パパはどうして仕事をするの?」と買い物に行く途中の車の中で、突然聞かれた事があります。当時私はIT技術者専門の人材サービス会社に勤めていたので、私の仕事をわかりやすく説明した上で、「お仕事を探している人に、お仕事を紹介して喜んでもらう為だよ。お仕事は誰かの役に立つ為にするんだよ」と説明しました。当然、生活の為という理由が真っ先に思い浮かびましたが、子どもから聞かれたので何か親らしい回答をしなければとの思いからでした。

 

当たり前ですが、それまでは何の為に仕事をするか?など聞かれる機会はありませんでした。あったとしても、新卒の面接でしか聞かれないような内容だと思います。初対面の人などに仕事内容 を聞かれることはありましたが、相手は大人だけでした。当然ながら子どもに話したような説明なんてしません。せいぜい人材会社のエージェントとか、会社名を言えば大体察してもらえる感じでした。

突然子どもに聞かれた際にとっさに出た模範的な回答が、自分自身に改めて言い聞かせる、仕事をする意味となったのです。

 

最近だとお笑い芸人が話題になりましたが、あるお笑い芸人が、「私が皆さんに出来る事は、面白い事を言って、笑ってもらう事です」と言っていました。私もそんな思いに近い感覚です。仕事はお金を稼ぐ為だけになると、時に間違った判断をしてしまうかもしれません。仕事を通じて如何に社会貢献するかという事が、私自身の存在価値を感じる術だと思っています。

子どもに教える為にも、仕事を通じてより一層社会に貢献していきます。