仕事で先端技術を習得するということ

初めてブログを書きます。

題名が少し気持ち悪いかな?と思いましたが、変な意味ではなく、正直な気持ちなので単純ストレートにしました。

IT技術者の方にとっての、転職や仕事、企業選びなど、少しでもお役に立つことができれば幸いに思います。

 

私は今までに人材サービス会社でIT技術者の方の転職に関する相談や支援をさせて頂きました。現在もIT技術者の採用業務に携わっています。

大勢の方と接してきた中で感じるのは、技術者が転職する上で大事にしている事と、企業が求めるものが、なかなか合致しないギャップです。営業職や管理事務職とは少し思考が異なると感じています。

転職というと、良くあるのは自分に何が出来るかを考えてアピールして年収をあげたり、業界を変えてキャリアアップを図ったり、大手志向、待遇面の良い会社や現職の不満などの理由からの転職が多いかと感じます。勿論、他にもたくさん理由はありますので、あくまで傾向です。

技術者の方に関して感じるのは、今後何が出来るのか?どのような先端技術を駆使するのか?など新技術を仕事としてやりたい思いを強く感じます。技術者の方の多くは専門サイトやブログ、セミナー参加など、日々、最先端の技術を収集しています。当然、自分も使ってみたいと思います。しかしながら実際の業務においてはタイムラグがあります。新技術を駆使できないケースも多く、同じ技術のプロジェクトを繰り返し行う毎日で、なかなか新しい事にチャレンジが出来ない、少しずつのストレスが発生します。

そのような業務に長く携わっていると、自分が技術に疎くなるのでは?との不安やコンプレックスが出てきます。

業務においては、同じ技術を繰り返し行うプロジェクトなど当然必要ですし、仕事なので必要なソリューションは需要がある限り対応しないといけません。会社としては、「今の技術で次のプロジェクトもお願いね」となり、技術者も仕事なのでやらなければなりませんが、本音は、新しい事にもチャレンジしたい、いつになれば次に進めるのか、などの葛藤があります。

現実、新しい技術ばかりに携わり、自分の好きなように出来る仕事は殆ど無いと思います。しかしながら、積極的に新技術を取り入れてソリューションを展開する会社は多く存在します。技術を市場ニーズに合わせる必要はあるのですが、会社によって取り組みに関する積極性は異なります。

また、キャリア支援制度があるか、社内に業界や専門的に精通した方がいるか、なども大事な要因かと思います。特に社内に業界で精通した方がいると、会社の技術に関するベクトル自体に影響力を与えている傾向もあります。新しい技術に貪欲な傾向が高くなります。

 

私がIT技術者へ思うのは、新技術を習得したい思いは、趣味や個人的な勉強だけでなく、新技術を習得し、新技術をもって仕事を通じて社会に貢献する事を希望していると感じています。

新技術への強い思いを持ちながら、会社によって実現出来るか否か左右されてしまいます。

同じ会社で長年働く事も大事なのですが、技術者の技術に対する熱い思いを、仕事で発揮する事も社会にとって大事だと考えています。

 

私がお伝えしたい内容は、会社の仕事が良い悪いとか、転職が良い悪いではないのです。有効な先端技術が日々更新される中で、IT技術者の向上心が無駄に眠ってしまわずに、会社の中で発揮されて、仕事を通じてより社会が発展することを一人でも多く実現できると良いと考えています。

企業も技術者も、常に革新的でありたいと強く願います。