転職活動で気にしたいポイント

私は今までに数多くの企業へ訪問し、どのような技術者を募集するのか、募集背景や担当する仕事内容、企業の魅力、社風などを経営者や人事担当者、技術部門責任者から沢山の話を聞いてきました。

企業のアピールポイントは様々あるのですが、以外とフォーカスが当たらない、大事だと思うポイントが他にも沢山あります。

今回はその中の一つを取り上げます。

 

今回の内容に関して、そんなの当然と思われる方もいらっしゃると思いますが、あまりポイントにしていなかったという方の参考になればと思います。

 

 

それは、

「会社がIT投資をどれほど積極的に行うかどうか」

「どれほど先端技術を駆使して通常業務を行っているかどうか」

 

という点です。当然、従業員一人一人が使うPC環境や社内のシステム、経営者の考えまで広く全般においてです。会社規模はあまり関係なく、IT投資への考え方においては実は大きく別れるポイントです。先端ソリューションを提供するIT企業や最近のスタートアップ企業などはかなり積極的なので、私は魅力に感じます。

サラリーマンは所属する会社がIT投資に消極的だと、先端のツールやシステムを使用する機会すらありません。個人で使うことは勿論可能ですが、ビジネスマンの1日に占める時間で考えると、仕事の時間は大半です。それだけでITスキルに差が出てしまい、生産性の時間感覚も変わってきてしまいます。新しい技術の存在すら知らないという可能性も出てきます。

今では便利なツールやアプリ、サービスがあるにも関わらず、一切のダウンロードが禁止されていたり、モバイルの配布も無いなど、会社によって大きな差があります。実際転職すると良く分かります。セキュリティやコスト面、企業の事業内容によっては当然なのは理解できますが。

企業のIT投資自体は色んな事情あるので否定するものではなく、ビジネスパーソンのスキルとして、先端環境で仕事をする事も一つのメリットになると思います。

また、働き方にも影響している事が多いのです。IT投資に積極的な企業は効率に考えて残業も少ない傾向が高く、テレワークも実施できるツールやシステム、管理制度を導入し、場所に縛られない在宅や会議方法なども推進しており従業員の働き方も多様になってきています。勿論、全てにおいて当てはまるわけではないです。

社内のIT投資にどれほど積極的なのかは、採用段階ではあまりフォーカスされません。どちらかといえば、入社してから知るケースの方が多いです。積極的てあることに越したことはないのですが、極端に消極的でなければ別に気にしないのかもしれません。

何年か前なら分かりますが、昨今の目まぐるしい技術進歩を考えると差は大きくなっているのが事実です。

問題点では全く無いですが、新しい技術を駆使して仕事をしているかどうか、出来るかどうかはビジネスパーソンとして今後より一層差が出てくるでしょう。

 

 

転職活動において、求職者は大手企業から探す傾向が強いと感じます。確かに安定感もあり待遇面も良い傾向が強いのでメリットは多いです。しかも家族など周りの方からの信頼度も高いとのメリットもあります。しかしながら中小企業やスタートアップ企業、ベンチャー企業に見えにくいメリットがあるのも事実で、特にIT技術者やビジネスパーソンのビジネススキルにとってはメリットが多いと感じます。プロジェクトでの技術環境だけではなく、社内IT資産への投資や積極性は転職活動時に気にしたいところです。

あくまでも、それが全てとは思いませんので、転職する上での一つの指標として参考にして頂けると幸いです。